東部地区連合会(会長:佐藤則博 函南町手をつなぐ育成会会長)では、令和5年1月31日(火曜日)、静岡県立沼津特別支援学校伊豆田方分校PTAと協力して、「障害基礎年金学習会」を開催しました。佐藤会長によると、「参加者は21名でしたが、保護者・教員共に、とても興味をもって聴いてくれました。内容もこれから20歳を迎える保護者にとって、大変良い内容だと思います。教員からも知らないことが多いと好評でした。今後、東部地区にある各校に、市町会長さんと協力しながら研修の機会を作って行ければいいなあと思っています。今回の学習会は、PTA主催の研修会という形をとったので、学校側の全面的な協力が得られました。」とのことです。
学習会の概要は以下のとおりです。
実施日時 2023年1月31日(火)13:00~14:40
会場 静岡県立沼津特別支援学校 伊豆田方分校
参加者 21名(保護者19人、教員2人)
研修の中での質問など
・有料の社会保険労務士や弁護士にお願いして障害年金の手続きをするケースはどの程度あるのか?
成年後見人が障害者年金の手続きをするケースはどの程度あるのか?
手続きを20歳の誕生日の3か月前からしても、支給決定~振り込みまで半年程度かかるが、いつから年金はもらえるのか?(→誕生日の翌月から)
職場の意見書も有効とのことだが、自営業の場合はどのように記載すべきか?
障害基礎年金学習会での質問については、(一社)全国手をつなぐ育成会連合会 年金チームにて回答をいただけるとのことですので、問い合わせをしてみます。(県育成会事務局)
・(一社)全国手をつなぐ育成会連合会 年金チームからの回答が届きました。有難うございました。以下に要旨を記載します。(05/03/06)
① 専門職(弁護士・司法書士・社会福祉士)に障害基礎年金の申請手続きをすべてお願いするケースは大変稀です。2008年から法人後見を行っている埼玉県手をつなぐ育成会でも過去に社会保険労務士(年金申請を専門に行っている)に依頼したケースは、2023年現在で僅か4件です。しかもそのうち1件だけが法人後見内の案件でした。就労を理由に年金を切られたケースでした。他の2件は、知的障害、発達障害がありながら、20歳以上になるまで療育手帳も持っていないケースで、手帳の取得から支援しました。最後の1件は、障害基礎年金の意味を全く理解していないご両親が全ての質問に「できる」と回答してしまい、無年金になってしまいました。お子さんは就労されていました。
障害基礎年金の意味をきちんと理解し、正しく記入していれば、ほとんどの人は最初の申請で取得できます。そのために、この学習会を活用してほしいと思います。
② ①と重複しますが、成年後見人として最初の申請手続きを行った例はありません。
③について、年金手続きから受け取りまでは、大村先生の解説の資料のP5下段の「手続きの大まかな段取り」の中に申請から半年後ぐらいに振込が開始され、P6上段には20歳の誕生日の翌月分から受け取ることが出来ると書かれています。実際には、年金は偶数月に2か月分を振り込まれるので、誕生月によって手続きから5か月後の方が多いように思います。
④ 自営業の場合でも、実際に一緒に仕事をし、関わっている方(親、兄弟など)がどのように支援しているか、また支援なしの場合の困難さなどを正確に冷静に第三者の視点で記入されればよいかと思います。
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