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活動報告report

令和5年度 第2回 就労支援部会を開催しました。<速報>

令和5年度 第2回 就労支援部会
日時:令和6年3月8日(金曜日)10時00分 〜13時00分
会場:県総合社会福祉会館「シズウエル」1階104会議室&Zoomミーティング
参加者:
<会場>
小出会長、米永さん(富士市)、川崎さん(焼津市)、佐野さん(沼津市)、中村さん(沼津市)=オブザーバー参加
(事務局) 増田、鈴木、河合
<オンライン>
秋山さん(三島市)、大城さん(浜松市浜北)、芝さん(浜松市浜松)

欠席:伊藤さん(袋井市)、瀬戸脇さん(就労研)、木村さん(チャレンジ)

3,意見交換 (文責:事務局)
テーマ1「法定雇用率の引き上げについての課題、部会員の子供の働き方」

・身体障害者の雇用率は上がっていくだろうが、知的障害者の雇用率が上がっていくかは、注視していく必要がある。
・一般就労している方は、103万円の枠を越えてすでに仕事している。
・賃金が上がった結果、現状の労働時間では103万を超えてしまう場合、本人が扶養内にとどまりたいので労働時間短縮したいという希望があったとき、法定雇用率のカウントが下がってしまうことを、企業は非常に不安視している。
・雇用時に将来のことを考えて扶養を外した。
・最初は、フルタイム雇用だったので扶養から外したが、その後、勤務時間が短縮となり、現在は結果的に扶養に入っている。
・正社員かどうかも注意が必要。同じような仕事をしているのなら、社員として認めてほしい。安定して働きたいという意見も多い。
・部会員の知識や経験をまだ小さい子供がいる育成会会員へ情報提供をしていく場を設けたい。
・障害者雇用に関する「重度」と、療育手帳の重度は別物。IQや療育手帳に関わらず、職業的な観点で判断する。ハローワークの障害者窓口で、「職業的重度認定の検査をしてもらいたい」と依頼すると、静岡県労働局が面接や作業のテストを行い、「重度」と判定してもらえると、重度知的障害者としてのカウントになるので、重度判定は受けたほうがいい。5年経過後、再判定を受けられる。
・高等部3年生の時に、先生から個別に判定を受けるように勧められて受けた。
・特定の人だけに声をかけるだけでなく、広く情報提供してもらいたい。
・県育成会のホームページなどでも周知していきたい。
 
テーマ2「就職先での障害者に対しての理解・配慮について」

・障害者と働くのが初めての就労先なので、これからどのような配慮を受けたり、課題があったら教えてほしい。
・2月の最後に学校を休んで、就職先に実際に実習に行ったが、学校を通じての実習よりも、実践的な作業をした。会社のマイクロバスに乗って通勤する実習もした。
・半期ごとに会社と本人が面接する振り返りがある。ミスを指摘されたが、ミスがあったときの細かな情報を企業から提供されないので、親として対応できないのが、つらい。丁寧なすり合わせができるのは、最後の実習の時だったかなと思った。
・移行支援会議(親+雇用主+先生)があった。就職後は、就労支援員と本人と親で話し合いをした。就職が決まったときに就労支援センターとつながりを持て、話を聞いてもらっていた。会社に見に行ってくれたり、本人が会社に行けなくなったりした時にフォローもしてもらえた。
・もう少し丁寧に対応していたら、雇用継続できたかもしれないが、本人の希望もあり、退職した。
・現場でつながりがあるのは、ジョブコーチなので、もう少し具体的な支援が必要だが、人手不足もあり、なかなか難しい。
・高等部時代、ジョブコーチの存在は知らなかった。子どもの部署(工場)にはジョブコーチはいないし、もしかしたら本社にはいるかもしれないが、そんな状況で、実際、ジョブコーチが子供の支援ができるか、とても疑問。
・ジョブコーチ(参照:手をつなぐ2月号)は、唯一現場に入って直接的な支援ができる。障害者就業・生活支援センター(なかぽつ)は、現場には入れない。ジョブコーチの制度をもっと広めていきたい。
 
テーマ3 「その他意見交換」

・就労支援部会の中だけの意見交換だけでなく、情報提供を積極的に発信していきたい。
・就労移行支援は2年間。知的障害者のマッチングが非常に重要だが、2年間ではうまくいかない場合、1年間の猶予があるが、市区町村によって判断が異なり、認めてくれないケースもあったりして、ジレンマを感じる。(就労移行支援事業所:富士は、10件から5件に減少)
・現在は、労働の制度と、福祉サービスの一体感がなかったが、令和7年度からは一体型になり前進するが、さらに教育機関にも関わってほしいと思っている。

テーマ4「来年度の活動について」

・第1回目開催前までに、委員から意見等を取りまとめ、先に行政に伝えて、第1回目の行政説明に反映してもらえるようにしたい。
・委員の経験や意見をもっと情報提供していきたい。
・児童部会と就労支援部会で合同部会をやってみたい。
・高等部以降に悩んでいた時に育成会の必要性を感じたが、それまでは特に感じなかった。以前は、みんな育成会に入るんだよ、という感じであったが、今の時代は、参加を強制もできず、なかなか勧められない。
・ふじのくにサポートファイルだが、就労の部分が薄い。履歴書だけではなく、実習などの記録も含めたようなシートなどがあるとよい。令和6年度で考えていきたい。


左から、川崎さん(焼津市育成会)、米永さん(富士市育成会)
左から、中村さん(沼津市育成会)佐野さん(沼津市育成会)

オンラインで参加の左上から時計回りで、大城さん(浜松市浜北育成会)、芝さん(浜松市浜松育成会)秋山さん(三島市育成会)

左から、小出会長、中村さん(沼津市育成会)佐野さん(沼津市育成会)

会場参加の皆さん



静岡県手をつなぐ育成会

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