本文へスキップ

すべての人が地域で安心して暮らせる社会の実現 

                

活動報告report

活動報告

令和6年度 第1回就労支援部会開催(速報)

障害のある方々の一般就労及び福祉的就労の促進及びその定着を支援するため、静岡県手をつなぐ育成会では、年に2回、就労支援部会を開催しています。

令和6年度第1回目の今回は、関係行政機関の説明と意見交換を実施しました。

第1回 就労支援部会(文責:事務局)

日時 令和6年9月12日(木曜日) 10:00 〜13:00
会場:静岡県総合社会福祉会館 「シズウエル」 5階 集会室
出席者:(敬称略)
(育成会関係)
静岡県手をつなぐ育成会 会長 小出隆司
沼津市手をつなぐ育成会 佐野貴與江
沼津市手をつなぐ育成会 中村芙美子
三島市手をつなぐ育成会 中川美織
富士市手をつなぐ育成会 米永政文
焼津市手をつなぐ育成会 川崎ふみ恵
藤枝市手をつなぐ育成会 増田雅子
浜松市浜北手をつなぐ育成会 大城千幸
袋井市手をつなぐ育成会 伊藤吉乃(欠席)
浜松市浜松手をつなぐ育成会 芝 充子
静岡県手をつなぐ育成会 事務局長 増田吉則

(関係団体)
静岡県障害者就労研究会 瀬戸脇正勝
静岡中東遠障害者就業・生活支援センター ラック 柴田量吉

(関係行政機関)
静岡労働局職業対策課 障害者雇用担当官 石川佳代
静岡県障害者政策課  就労・施設班長  岡山昭仁
静岡県労働雇用政策課 就業支援班 主査 隆 耕一郎
静岡県教育委員会 特別支援教育課 教育主査 加茂 聡

<次  第>
1 開会                          
2 挨拶  静岡県手をつなぐ育成会 会長 小出骼i
3 自己紹介
4 議題
(1)行政説明と意見交換                  
静岡労働局 職業対策課
静岡県健康福祉部 障害者政策課 
静岡県経済産業部 労働雇用政策課 
静岡県教育委員会 特別支援教育課 

(2)就労支援部会委員、関係団体による情報・意見交換
5 閉会
(配布資料)
参加者名簿(PDFファイル、61KB)
出席者座席表
(PDFファイル、89KB)
静岡労働局 資料(PDFファイル、400KB)
静岡県 障害者政策課 資料1(PDFファイル、395KB)、資料2(PDFファイル、154KB)
一人一品運動協力隊ちらし(PDFファイル、949KB)
静岡県 労働雇用政策課 資料(PDFファイル、430KB)
静岡県教育委員会 特別支援教育課 資料(PDFファイル、149KB)
事前質問一覧(PDFファイル、74KB)
全国手をつなぐ育成会連合会要望(厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部、こども家庭庁支援局、文部科学省特別支援教育課)
令和7年度 社会福祉に関する県等への要望(静岡県手をつなぐ育成会)
近況報告(部会委員のみ配布)

1 会員自己紹介(要旨、個人情報は極力省いています。)
佐野さん(沼津)
 今年就職。本人のペースができてきた。

中村さん(沼津)
 4月から3か月間就労訓練したが、一般就労契約にはいたらなかった。
外国人労働者の補完という感覚があるので(一般就労は)厳しい。
企業には、障害者を雇うということをもっと理解してもらいたい。

中川さん(三島)
 千葉県で就労。グループホームで生活している。

米永さん(富士)
 パワーアップ事業12年間務め、退任した。育成会の当事者の立場から勉強していきたい。

川崎さん(焼津)
 中学校特別支援学級、高校卒業後、浜松テクノカレッジへ。その後、手帳を使わず1年間大工をしていたが、労働環境が悪く退職。現在は、障害者雇用で酒屋に勤めて10年くらいになる。

増田さん(藤枝)
 昔の中学校では、卒業後、就職するのが当たり前だったので、厳しい訓練を受けていた時代があった。高等部では、障害程度が、中等度なので、福祉就労ではなく一般就労を目指し、いろんなところに実習に行った。実習先に母親の同行を求められたりした時代だった。「明日から来なくていい」と、はっきり言われたこともあった。働けるかどうかシビアに判断してくれたこともあった。福祉的就労をしたが、4〜5年経ち、就労移行サービスを利用したり、ホームヘルパーの資格を取ったりした。企業に2年間就労したが、企業の求めるレベルに達しなかったので、現在は福祉的就労に戻っている。

大城さん(浜松市浜北)
 企業内に仲間はいない。休憩中も一人でいるらしい。仕事でのトラブルを家庭内では解決できないので相談支援事業所が様子を見に行ってくれ、細かい問題点も明らかにしてくれた。苦手な仕事があるが、それをどう解決できるかをもっと考えて、長く働けるとよいと思っている。

芝さん(浜松市浜松)
 高校卒業後、一般就労したが、退職し、B就労。週3日からもっと増やしたいと本人の希望あり。計画相談のモニタリングの期間は過ぎたが、延長し毎月面談をしている。

2 協議概要:

高等部卒業で就職というだけでなく、環境ではなく、選択肢が増えてくるといい。
高等部卒業後の支援は不可欠である。法定雇用率も引き上げられていく。企業としても、障害者の職場定着に努めることが求められる。
本人の居場所については、分校や通信制高校など、選択肢は確かに増えている。

卒業を控え、「移行支援会議」が開催されるが、初めてだとよくわからずに終わってしまうことがある。経験のある就労支援部会から児童部会の会員さんにアドバイスとか、知っておくとよい情報などを伝えることができればと思う。
⇒ 第2回は、就労支援部会と児童部会の合同開催を考えたい。(事務局)

「移行支援会議」にジョブコーチが参加して、その役割などを説明してくれると、本人や保護者は安心できるのではないか。
在学中の実習だけでは、足りないので、卒業時、必要であれば学校側からジョブコーチの案内があると聞いている。
なかぽつへ相談→障害者雇用推進コーディネーター(窓口・静岡県独自)→ジョブコーチ派遣
障害者雇用推進コーディネーターの役割が重要
総合窓口としては、ハローワークが良いと思う。
ハローワーク、ジョブコーチ、コーディネーター、なかぽつで月に1回程度会議を行っている。
静岡県として、相談窓口のさらなる周知に取り組みたい。

障害福祉サービスを利用していない、一般就労者のちょっとした困りごとの相談窓口が分からない。
親が高齢化してきたころに、子どもの困りごとも起こってくるので、問題がないときから、親同士のつながりが必要。
⇒ 各育成会で情報共有の場があればよい。
 
<事前質問事項に対する回答要旨など>

城北分校の定員割れは、クラスを1クラス増の影響もあると思う。
私立高校(通信制含む)の卒業後の進路については、県教育委員会のようにとりまとめている機関がない。
可能な範囲での情報収集に努めている。
障害者枠で採用されないので、実態は見えて来ない面がある。就職の事例を収集していくしかない。

就労支援事業所実態調査について、A型事業所回答数等(101事業所、回答率62.3%)、B型事業所回答数等(324事業所、回答率65%)。A型事業所は最低賃金の引上げにより厳しい経営状況にある。B型事業所は利用者の労働能力に個人差があり、現在の報酬体系が生産性重視としていることに疑問を感じる。地域交流に注力する事業所への適正な評価をお願いする。

各市町の優先調達目標については把握していないが、34市町において優先調達方針が策定されている。

「ふじのくに福産品SDGsパートナー制度」の周知については、WEB広告、専用サイト、メール、ちらしのポスティング、パブリシティなど、可能な限りの手段を利用している。

就労選択支援については、国からまだ情報が届いていない。届き次第、関係団体等にも情報提供させていただくので、周知に協力をいただきたい。

就労定着支援事業、ナカポツとの連携
企業が外部者を入れたくないということもあり、ジョブコーチが使いにくい面がある。
→秘密保持契約を結んでいるし、行政がやっている事業でもあるので、企業には信頼してもらいたい。
ジョブコーチやなかぽつが現場に入って、企業と連携を取ってもらえると、トラブルが大きくなる前に対処できると思う。そのためにも、関係機関と企業との良い関係づくりが大切だと思う。

オールしずおかベストコミュニティの「障害者雇用推進コーディネーター」と、一般社団法人コネクトラボの「障害者職域拡大コーディネーター」との違いについては、労働雇用政策課様より資料により説明がありました。


就労支援部会の様子、挨拶をする小出会長


就労支援部会で挨拶をする小出会長


沼津市育成会の佐野さん(左)と中村さん


三島市育成会の中川さん(左)と富士市育成会の米永さん


焼津市育成会の川崎さんと藤枝市育成会の増田さん


特別支援教育課の加茂さん(左)と労働雇用政策課の隆(たかし)さん


静岡県障害者就労研究会の瀬戸脇さん


静岡中東遠障害者就業・生活支援センター ラック の柴田さん


労働雇用政策課の隆(たかし)さん(左)と障害者政策課の岡山さん


浜松市浜北育成会の大城さん(左)と浜松市浜松育成会の芝さん


就労支援部会の様子

就労支援部会の様子

就労支援部会の様子、ラックの柴田さん(左)と小出会長




静岡県手をつなぐ育成会

〒420-0856
静岡市葵区駿府町1-70 静岡県総合社会福祉会館「シズウエル」3階

TEL 054-254-5230   

E-Mail s-ikuseikai@iku-fukushi.jp